「住宅を取得することで資産形成ができる」——それは、日本以外の国では常識である。支払い能力の範囲で高品質な住まいが手に入り、暮らしの変化に合わせて住み継がれ、適正な維持管理とリモデリングによって物理的にも社会的にも老いていかない。その仕組みを日本で実現することに、半世紀を費やしてきた。官僚時代には、住宅の生産性を高めるために北米の2×4(木造枠組壁工法)を日本に持ち込んだ第一人者でもある。
中央官庁から地方公共団体、特殊法人、シンクタンク、民間企業まで約40年。調査研究・行政・開発事業・住宅建設・建材流通と、住宅産業のほぼ全分野を内側から経験した。その間も毎年米国・カナダを訪れ、欧英米豪亜など世界50ヶ国を年に4〜5回訪問して、住宅の調査を続けてきた。
- 1940
- 岐阜県生まれ
- 1962
- 名古屋工業大学 建築学科卒業後、建設省入省(住宅局配属)。建築行政・住宅行政・技術調査行政を歴任
- 1974
- インドネシア共和国 公共事業省へ派遣
- 1977
- 建設省建築研究所 企画調査課長
- 1979
- 愛媛県 土木部建築住宅課長
- 1981
- 住宅・都市整備公団 都市開発調査課長
- 1985
- 財団法人 国土開発技術研究センター 研究第一課長
- 1989
- 大阪府 建築部参事。のちエー・ビー・シー開発株式会社 取締役
- 1995
- 住宅生産性研究会(HICPM)設立、理事長に就任
- 2020
- HICPM解散。文献・書籍は本人の意向によりボウクス株式会社が継承
一級建築士/技術士(建設部門)/建築主事資格/国家公務員上級職甲(建築職)
HICPMでは全米ホームビルダーズ協会(NAHB)と相互協力協定を結び、月刊誌の発行、コンストラクション・マネジメント関連テキストの翻訳と研修、欧米への視察ツアーを通じて、日本の住宅産業への技術移転を続けた。3C — Cedar Creek Community では理論監修を務めた。
主な著書に『アメリカの家・日本の家』(井上書院・1991)、『輸入住宅 四つの革命』(井上書院・1994)、『アメリカンハウススタイル』(翻訳/井上書院・1997)、『アメリカの住宅生産』(住まいの図書館出版局・1998)、『住宅により資産を築く国、失う国』(共著/井上書院)、『アメリカの住宅地開発』(共著/学芸出版社)、『サステイナブルコミュニティの実現』(HICPM)、『借地(リースホールド)方式による住宅地形成技法 — 住宅による日本の産業再生提案』(住宅生産性研究会)ほか。